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器具の劣化について

サビ(腐食)

ステンレス製器具の素材であるステンレス鋼は、耐腐食性に優れていますが、それでも特定の化学物質やその他さまざまな条件により、サビることがあります。
ステンレス鋼の特性をご認識の上、長期間ご使用いただけるよう、日常のメンテナンスをおすすめします。

主なサビの原因

  • ○水分中に含まれる塩素、老朽化した水道管からのサビの粒子の付着。
  • ○特定の化学薬品との反応。
  • ○超酸性水(酸化水)等、機能水の使用。
  • ○汚れた薬液・消毒液への浸漬。
  • ○僅かなヒビからの腐食。(ヒビ割れの内部は防錆処理がされていないためサビやすい)
  • ○サビた器具との接触放置。(もらいサビ)

特に持針器、抜歯鉗子、骨鉗子、剪刀、プライヤーなどの関節のある器具は、遮蔽されて見えない部分等にサビが発生することが多い傾向にあります。表面的には問題なく見える器具でも、分解してみると隠れたところにサビが発生していることがあります。目に見えないサビや金属疲労が進行すると、通常の使用においても折損することがあります。下記の写真は、表面的には綺麗に見えるものの、わずかな亀裂から内部へサビが進行し、折損に至った例です。

  • また、長期未使用の器具でも保管状態によりサビが発生し、進行する可能性があります。
    洗浄、乾燥等を念入りに行うことはもちろんのこと、間接部には定期的に防錆潤滑油を注油して下さい。
    サビを防ぎ、動きをスムーズに保つことができます。
    また滅菌の際には、間接をすべて開いた状態で滅菌して下さい。
    ※注油には医療器具専用防錆潤滑油「インスツルメントオイル」をおすすめします。
  • 医療器具専用防錆潤滑油
    「インスツルメントオイル」

  • シミ・ヤケ

    金属表面に色のついたシミが現れることがあります。

主なシミ・ヤケの原因

  • ○洗浄液の残存成分が滅菌過程で化学変化を起こし、発生する場合があります。
    洗浄後はしっかりとすすぎを行ってください。
  • ○水道水に含有されるミネラルなど微量の不純物が付着して残り、滅菌過程で化学変化を起こし、発生する場合があります。すすぎ、滅菌にはできるだけ純水(精製水)を使用することをおすすめします。
    また、すすぎ後は水分をすみやかに除去し、滅菌して下さい。

  • ※表面についたシミは、洗浄液で除去できるものもあります。(内部まで侵蝕している場合は不可)
    下記は、口腔内撮影ミラーの鏡面に付着したシミを洗浄液で除去した例です。
  • 医療用防錆洗浄液「ゼットワンecoファインリキッド」に3時間浸漬後、糸屑のでないやわらかい布で拭く。
  • ほとんどのシミは除去できた。
    ※ただし、内部まで侵蝕し腐 食したシミは除去不可。

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